公益財団法人東京都医学総合研究所 神経病理解析室 関 絵里香
GB染色では病変部が銀イオンと結合したのち還元反応を経て可視化される。そして、この還元反応の温度と時間が染色結果を左右する。還元液の温度が高いと反応が速く進み、反応の制御が困難となる。その結果、共染が強く診断に適さない標本ができあがる。そこで、4℃に冷やした還元液を用いて反応をゆっくりと進める。
また、還元反応時間も染色性を左右する。反応時間が短すぎるとこの染色による陽性像とは言えず反応時間が長すぎると共染が強くなる。