公益財団法人東京都医学総合研究所 神経病理解析室

いったよやったよ/2020

World Neurologyで紹介されました。

World Federation of Neurology (WFN)の機関誌であるWorld NeurologyにおいてEssential Brain Anatomy & Neuropathology (EBA&N)が紹介されました (2020年12月23日)。WFNのウェブサイトでは、すでにOnline Educational Resourcesとして紹介していただいておりましたが、WFNの役員、兼、World Neurologyの編集長でもありDr. Stevens Lewis先生からの執筆依頼があり、このたび、掲載していただくことになりました。ぜひご覧いただければ幸いです。

World Federation of Neurologyのウェブサイトでの紹介
https://wfneurology.org/online-educational-resources?slideId=24312

World Neurologyでの紹介
https://worldneurologyonline.com/article/essential-brain-anatomy-neuropathology-eban

報告:新井報告:新井

第25回日本難病看護学会において教育講演をしました。

2020年11月20日から12月6日まで、オンライン配信も含めて、第25回日本難病看護学会と第8回日本難病医療ネットワーク学会の合同学術集会がWeb上で開催され、教育講演「新たな時代の病態・治療最前線 —故きを温ねて新しきを知るー解剖生理と病態—」のウェブ配信をしました。

現在さかんに言われているデジタル化(デジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーション)について概説し、脳神経系の疾病の病態理解に繋がる最新の仕組みについて、アニメーションを交えて、約1時間、紹介させていただきました。講演の機会を与えてくださいました難病看護学会・大会長の中山優季先生(東京都医学総合研究所 難病ケア看護ユニット リーダー)、難病医療ネットワーク学会・大会長の川田明広先生(東京都立神経病院 脳神経内科 副院長)に感謝申し上げます。これからも医学研と神経病院の連携に尽力して参りますので、引き続きよろしくお願いいたします!

報告:新井報告:新井

東京都立神経病院に行ってきました。

2020年7月26日、同僚の関絵里香さん、東京都立神経病院を訪問し、今年4月に新しい病院長になられた高橋一司先生を表敬訪問してきました。高橋一司先生は、約10年ほど前に、神経内科部長として活躍され、その後、神経内科教授として埼玉医科大学に赴任されたのち、2020年4月から神経病院院長をお務めです。私自身は、神経病院、多摩総合医療センター、小児総合医療センター、府中療養センターと神経研(のちに医学研)で構成されている多摩キャンパス神経カンファレンスの世話人として、当時の世話人であられた高橋部長とはご一緒させていただいておりました。

この度、久しぶりに院長としてお戻りになられた高橋先生を訪問し、筋萎縮性側索硬化症やパーキンソン病を始めとする神経難病の臨床病理学的研究や難病ケア看護研究など、医学研との連携研究をさらに深く、太くするよう、お互いが協力することを改めて確認させていただきました。高橋院長、貴重なお時間を賜り改めて御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

今回の面談は、医学研・難病ケア看護ユニットのリーダー、中山優季リーダーがセットしていただいたものです。改めて中山先生に御礼申し上げます。神経病院の一角に構えさせていただいている都医学研連携研究室も訪問させていただき、メキシコのコーヒーをいただきました。難病ケア看護ユニットは、旧神経研の老舗研究室である社会学研究室の後継研究室で、私も以前より、難病ケア看護の皆様とは懇意にさせていただいており、現在、筋萎縮性側索硬化症に関するケアに関する包括的なウェブサイトを作成することを計画しています。今日はその打ち合わせも行うことができました。

その後、検査科部長の小森先生を、関さん、中山先生と一緒に訪問させていただき、連携研究の打ち合わせを行うと同時に、小森先生からは関さんに共同研究のための標本作成を依頼されました。

神経病院と医学研、特に旧神経研の連携はかねてより強固であり、神経病院の院長先生が新しくなって以降も、引き続き継続するよう願っております。改めまして、高橋一司院長、検査科部長の小森隆司先生、医学研・難病ケア看護ユニットの中山優季先生に御礼申し上げます。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病変分布:
ALSでは中心前回(運動野)からの一次運動ニューロンが脳幹、脊髄の二次運動ニューロンに情報伝達をする経路が全体的に変性する。

報告:新井報告:新井

熊本に行ってきました。



2020年2月5日から7日まで、共同研究を行っている環境省・国立水俣病総合研究センターと熊本大学のお招きにより、視察、打ち合せ、講演などを行ってきました。私(新井)、および、プロフェッショナルな仕事人(植木さん、八木さん)をご招待いただきました。下記の通り、なかなかハードな行程でしたが、、、、

5日:

12時鹿児島空港到着、水俣病総合研究センターまで移動(公用車)。
同研究センターの幹部職員と面談し、データベース作成の進捗について説明しました。その後、基礎研究部・毒性病態研究室を訪問して、共同研究を行っている丸本主任研究員に、水俣病剖検例の標本やその他の資料の保存状況について説明を受け、デジタルデータも含めた管理方法について意見交換をしました。ガラス標本をデジタルスキャンしている非常勤スタッフ2名とも懇談して、今後の効率的なデジタルデータ取得法についてヒントを得る事ができました。

6日:

午前中、同研究センターにおいて、神経病理解析室が作成依頼を受けている水俣病中枢神経病理データベースの作成状況について説明をし、情報や意見交換を行いました。今後の進め方も両者で確認することができ、また、丸本先生の案内にて、水俣病情報センターを訪問して、水俣病の歴史や原因解明へのプロセスなどの情報を得ることができました。

午後は熊本大学に移動(公用車)。この共同研究を水俣病総合研究センターと共同して行っている熊本大学医学部細胞病理学教室、および、機能病理学教室を訪問。前者の菰原義弘准教授、後者の伊藤隆明教授と懇談して、今後の進め方を確認してきました。神経内科、小阪崇幸医長も参加して一緒に討議を行う事もできました。

7日:

午前中から午後3時頃にかけて、熊本大学医学部細胞病理学教室に滞在して、昨日から引き続き打ち合わせなどを行いました。なお、データベース作成の詳細は今のところ公開してはいけないことになっていますので、ここで具体的に説明することは控えたいと思います。その後、18時過ぎ発のフライトで、熊本空港から羽田空港に移動して、帰宅しました。

とても濃密で有意義な3日間でした。お世話になったすべての皆様に御礼申し上げます。

報告:新井報告:新井

サクラファインテック「標本道場」にKB染色の記事が載りました。

サクラファインテックジャパン株式会社の「標本道場」は、ウエブサイト上の標本作製のノウハウを提供する場です。ウェブサイト利用者からの質問に専門家が答えるという形式をとっております。

https://www.sakura-finetek.com/education/doujyou

このたび、『KB染色の精度管理はどのようにしたらよいですか』という質問が寄せられ、神経病理解析室の関 絵里香が回答いたしました。回答は2020年2月にwebsiteに掲載されております。なるべく、分かりやすく実践的な内容になるよう心がけました。また、写真を豊富に活用しております。是非ご覧ください。

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