活動紹介

理念

役割

共同研究のご案内

所掌事務

1. 神経病理データベースの作成・維持管理・活用に関すること
2. 神経病理診断に関すること

役割

都立病院をはじめとする病院等と連携し、標準化された神経病理診断が都民に提供できるよう、医療関係者を対象にした教育、診断支援、技術提供および連携研究を行い、その成果を広く普及させることにより、医療の質の向上に寄与する。

所管事業一覧

1. 神経病理データベースの作成・維持管理・活用
2. 連携病院に対する神経病理診断支援・技術支援
3. プロジェクト研究におけるヒト由来組織を用いた研究課題への支援・共同研究
4. 神経疾患の診断基準・病態解明に関する連携研究
5. 医療職のレベル向上のための教育・研修の企画・遂行
6. 解析室の試薬・機器等の物品維持管理、実験室の作業環境管理
7. 固定資産であるヒト由来脳神経系検体・標本等の管理・運用

具体的な事業内容

ウェブサイト作成・運用

神経病理解析室では以下のウェブサイトを作成・運用している。

1. 都医学研・脳神経病理データベース（日本語版）
   https://pathologycenter.jp
   中枢神経系の正常解剖や病理所見などや、様々な神経疾病における病理変化について詳細に解説している。病理標本のバーチャルスライドも閲覧できる。大学などの教育用のオンラインeラーニング教材も作成しており、現在、10講座以上の大学教育において、利用許諾契約をベースに活用されている。平成28年度には、東京都知事表彰、東京都福祉保健局長賞を授賞した。
   1. 大学教育で活用するeラーニングサイト・ウェブマイコ大学の運用
      https://pathologycenter.jp/sample/sample.html
      コンテンツ利用許諾契約を締結して、2020年度時点で、10大学で活用していただく方向で調整している。
   2. 医師や研究者向けの生涯学習サイト・Essential Brain Anatomy & Neuropathologyの運用 https://pathologycenter.jp/eban-sample/eban-sample.html
      ブレインカッティングから、脳脊髄のマクロ、ミクロなどを、動画、静止画、イラストなどを用いた学習コンテンツを提供している。登録制である。
2. 都医学研・脳神経病理データベース（英語版）
   https://pathologycenter.jp/english/en_index.html
   英語版の都医学研・脳神経病理データベース（英語名称：Essential Brain Anatomy & Neuropathology）も運用している。一部は登録制のコンテンツ集になっており、世界中から数百件のアカウント発行依頼がある。
3. 組織標本作製メソッド（日本語版、英語版）
   https://pathologycenter.jp/method/
   https://pathologycenter.jp/method-e/
   脳脊髄組織の標準的な作成メソッドにいて、テキスト、イラスト、動画などを交えて、プロフェッショナル技術者が解説している。アクセスフリーである。
4. 筋肉病理データベース（日本語版、英語版）
   https://pathologycenter.jp/muscle/
   https://pathologycenter.jp/muscle/e-index.html
   筋肉疾患や神経原性筋萎縮の筋病理画像のバーチャルスライドを満載したデータベースも運営している。ユーザーが多いコンテンツ集のひとつである。
5. マーモセット脳アトラス（英語版）
   https://neuropathology.jp/marmoset_login/
   マーモセット脳のバーチャルスライドが豊富なデータベースである。専門家向けの登録制にて運用している。
6. Deep Brain Stimulation Atlas
   https://neuropathology.jp/dbsatlas_login/
   定位機能外科に必要な視床とその周辺構造を、脳凍結切片矢状断面KB染色標本により細胞密度、細胞構築の違いからマップを作成し、さらにこれを凍結標本上で3次元化することで、1個体から様々な断面で観察することのできる、アトラスを作成しています。
7. コラボレーションウェブサイト
   共同研究や勉強会などで使用する病理画像情報を連携機関と共有するため、バーチャルスライドを搭載した以下の個別ルームを作成している。
   • 東京都監察医務院
   • 医学研視覚病態プロジェクト
   • 防衛医学プロジェクト
   • 脳深部刺激

連携機関　2020.4.1時点

1. ヒト由来病理検体を用いた研究・教育に関する覚書・共同研究契約等
   • 東京都立神経病院
   • 東京都立府中療育センター
   • 東京都監察医務院
   • 国立病院機構あきた病院
2. 法医解剖の鑑定書作成に関する技術指導契約
   • 東京医科歯科大学大学院 法医学分野
   • 東京大学大学院医学系研究科 法医学
   • 横浜市立大学大学院医学研究科 法医学
   • 警察署、検察庁など

神経病理解析室における倫理審査承認研究一覧

1. 脳病理標本作製による診断標準化の調査研究
2. 行政解剖・司法解剖における脳脊髄病変の調査研究
3. 都医学研・脳神経病理データベース構築と利用に関する実用研究
4. ヒト脳におけるGタンパク質連関型受容体GPR143の発現解析

神経病理解析室が関与する都立病院等連携研究一覧　H29〜

1. 脳神経病理データベースを活用した診断標準化プログラムの開発と運用
2. ヒト脳腫瘍における遺伝子異常と代謝経路の解析
3. 日本人脳標本脳を使用した3Dアトラスの作成
4. 筋萎縮性側索硬化症（ALS）の病態解明のための連携研究

神経病理研究の新しい展開