公益財団法人東京都医学総合研究所 神経病理解析室

発表データ

2016 夏のセミナー

デジタルパソロジー教材を活用した
神経病理教育への取り組み

公益財団法人東京都医学総合研究所 神経病理解析室 小島 利香

神経病理解析室

9、神経病理解析室の活動

次に、バーチャルスライドを使用した神経病理解析室の活動についてお話させて頂きます。神経病理解析室では、脳神経病理データベースと、脳神経病理標本ライブラリの管理・運用を行っています。

10、脳神経病理標本ライブラリ

神経病理解析室は、旧研究所から引き継いだ約5000例のヒト脳神経疾患の病理標本やブロックなどの貴重な研究資産を「脳神経病理標本ライブラリ」として管理・運営しており、これらの研究資産をプロジェクト研究や研修・教育活動に活用しています。デジタルパソロジーの活動は、2007年にバーチャルスライド機器を購入し、試行錯誤を重ねながら2012年にはデータベース運営を事業化しました。

11、コンセプト

豊富な脳病理標本がバーチャルスライド機器と情報通信技術により、ユビキタスな教育・研修・診断システムとなります。

12、保管するガラス標本のデジタル化

ガラス標本をデジタル化するまでの流れをご紹介します。所蔵する脳病理標本をバーチャルスライド機器を使ってデジタルスキャンし、高精度なホールスライドイメージングを作成します。これをサーバーに搭載することにより「東京都医学研・脳神経病理データベース」を構築しています。

現在、約2000枚の画像データを作成しており、それらのデータを使用した学習コンテンツなども搭載されています。

Kursus

神経病理クルズス

ガイドライン

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