公益財団法人東京都医学総合研究所 神経病理解析室

発表データ / 神経病理ハンズオン開催報告

2018 夏のセミナー・神経病理ハンズオン開催報告

神経病理ハンズオンは、名称こそ違うものの、旧研究所(神経研)の時代から数えると、今年で44回目(連続)になります。その間、神経変性疾患についての病態理解が蛋白レベルで解明されたり、また、昔はなかった新しい疾病が生じてきたり(特に中毒など)、神経疾患の疾病構造も時代の変遷とともに変化してきました。標本の染色法も新規のものが加わり、また、正しい診断に導くためには、検体の固定法や染色法のクウォリティーコントロールが前提であり、それらについては、初日にスタッフの関絵里香(神経病理解析室、以下敬称略)が詳細なレクチャーを担当しました。

染色技術に関する講堂でのレクチャー

実習形式も、顕微鏡のみでも供覧の時代を経て、数年前からはデジタルパソロジーも導入するなど、今日的な姿に変貌してきており、小島利香(神経病理解析室)がデジタルパソロジーについて発表しました。また、脳神経病理データベース内に受講者用のデジタル学習ルームも作成して学習効果の向上をはかりました(デジタルパソロジーコーディネーターの植木信子、八木朋子が担当しました)。

デジタルパソロジーついて講堂でのレクチャー

しかし、世の中デジタルの時代とは言え、実際に顕微鏡で標本を観察するトレーニングは必須であり、今回は受講者15名と一緒にディスカッション顕微鏡を囲みながら、所見のひとつひとつを解説するセッションも挿入しました。若干密集していますが、それなりに壮観です。

ディスカッション顕微鏡16人が一斉に検鏡

対象疾患はほぼ全てのカテゴリーに渡り、92疾患(184症例、約1,000枚の標本)を4日間(実質的には3日間)で供覧するハードな内容です。頭部外傷については、外部講師の原田一樹先生(防衛医科大学法医学准教授)にレクチャーをしていただきました。

顕微鏡とマルチモニターを用いた実習(中央が原田先生)

受講者は神経内科、精神科、病理、法医学、神経科学から、また、職層としては、研修医から教授まで、幅広い人材が参加されました。神経病理に関しては初学者が多かったですが、それぞれの専門性との神経病理の出会い(質疑応答)が、スタッフの刺激にもなりました。受講者の皆様の今後のキャリアアップに少しでもお役に立てれば嬉しく思います。


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公益財団法人 東京都医学総合研究所 神経病理解析室 新井信隆
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